第13章 助けに来たんじゃないのか?

小川文美は水島三久をじっと見つめた。目尻がわずかに赤い。それでも何も言わず、扉を押し開けて出ていく。

その頃、内田浩司は別室でモニターを眺めながら、ひとり取り残された水島三久の姿に興奮しきっていた。

内田史人が水島三久に何かしでかせば、このカメラが全部撮る。そうなれば――水島三久が自分に逆らえるはずがない。

近藤志緒は映像を横目で確認し、声を落として釘を刺す。

「浩司兄ちゃん。小川文美って子、水島三久と仲いいよ。外に出て警察にでも行かれたら、面倒になる」

本音を言えば、面倒が大きいほど水島三久の評判は落ちる。志緒にとっては痛快だ。

ただ、警察沙汰になって助けが入れば――せっかくの...

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