第150章 ちょっとやりすぎじゃないか?

柔らかすぎる口調で、彼は近藤志緒でさえ信じられないような一言をさらりと言ってのけた。

「……先輩?」

近藤志緒は目を見開き、市川悠介を見上げる。どう返せばいいのか分からない、そんな顔。

けれど市川悠介は相変わらず穏やかな表情のまま、彼女に言った。

「だからさ。ちゃんと練習するよね。先輩をがっかりさせない。……そうでしょ?」

近藤志緒はぶんぶんと首を縦に振る。

「はい! 絶対に先輩をがっかりさせません!」

「……」

「……」

傍で見ていた小川文美と水島三久は、黙ったまま視線を交わす。

認めたくはないが、市川悠介のやり口はうまい。

近藤志緒みたいな単純な子なら、二、三言で綺...

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