第172章 天野真司に変装する?

一斉に、視線が水島三久へと集まった。

宅配便を受け取るのを見て、数人の顔に思わず笑みが浮かぶ。

――天野水尾って、義姉さんのことだったのか……。

水島三久は、天野家の兄弟たちのどこか妙な笑いに気づいたらしく、慌てて言い訳する。

「わ、私……最近、学校にも行けないし、外にも出られなくて。だからネットで買うしかなくて……名前も、その……バレにくいように」

「義姉さんの言う通りだな」

「義姉さん、賢いっす」

「……」

「わ、私、先に戻って開けるね!」

水島三久は照れたふりで両手を頬に当てると、荷物を抱えたまま大広間から一目散に姿を消した。

その背中を見送りながら、天野真司は冷え...

ログインして続きを読む