第201章 我慢できる?

ほどなくして、水島三久は社長専用のエレベーターでフロアへ上がってきた。

池田守の姿を見つけると、彼女はふっと笑って軽く会釈する。

「池田さん。天野さんに会いに来たんですけど、今お忙しいですか?」

「若様は……」

口に出した瞬間、池田守は言葉に詰まった。

忙しい、と言うべきか。忙しくない、と言うべきか。

気まずそうに口元を引きつらせて、結局こう返す。

「若奥様、入れば分かります」

水島三久はこくりと頷き、両手に提げた荷物をきゅっと持ち直して、にこにこと言った。

「じゃあ、天野さんに差し入れ持って行ってきますね」

「はい。何かあれば、オフィスの電話で呼んでください」

「OK...

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