第21章 痛い目を見せないと

水島三久は口元についたパン屑をそっと指で払うと、天野おじい様を見上げてこくりと頷いた。

次の瞬間、天野おじい様が脇にいる数人へ、顎をしゃくって合図する。

天野拓也、天野澄人、天野遊星が、ほとんど同時に上着の内ポケットへ手を入れた。

そしてそれぞれ、カードを1枚ずつテーブルの上へ置く。

天野遊星が3枚のカードを水島三久の前へすっと寄せ、片目をつむってみせた。

「義姉さん、好きに使っていいよ。好きなだけ切って」

「え……」

水島三久が一瞬ためらい、カードに手を伸ばした――その手を、天野真司の大きな手が軽く叩き落とす。

彼はわずかに目を上げ、向かいの3人を冷ややかに一瞥した。

「...

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