第224章 もう怒らないでいただけませんか

いったい何のことだったか、彼は一瞬、思い出せなかった。

けれど、その疑問はすぐ頭の片隅へ追いやられる。

生徒会の面々に冷たい飲み物を差し入れるなんて、彼ひとりでどうにかできる量じゃない。人数が多すぎるし、そもそも持ちきれない。結局、店員を何人か雇って、まとめて研討会の会場まで運ばせることにした。

本当は隙を見て水島三久に直接会いに行くつもりだった。ところが会場に足を踏み入れた瞬間、人だかりに囲まれてしまう。

水島三久に近づくどころか、手にした冷たい飲み物が押し合いへし合いで飛ばされそうになる始末だ。

そのころ、会場内で手伝いをしていた水島三久は入口の騒ぎに気づいたらしい。だが顔を上...

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