第40章 やはり義姉さんのほうが読みやすい

「……天野安が兄貴に何をしたか――裏でどうやって潰そうとしたかを知ったら……」

天野安?

――やっぱり。もう情報が回ってる。天野安が殴られた件を、こいつらは掴んでいる。

水島三久は何食わぬ顔で席に座り、天野安が誰なのか知らないふりをした。

向こうが言う気がないなら、こちらもわざわざ聞く必要はない。

三久はさっさと話題を変え、冷たい飲み物をテーブルの上へすっと押し出す。

「ほらほら。1人1本、冷たいのどうぞ」

にこにこしながら、手にしたボトルを順番に配っていく。

――天野おじい様以外に。

天野おじい様の顔が、みるみるしょんぼりと崩れた。

「三久……」

「おじいちゃんはまだ...

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