第43章 恩を仇で返すことになるのか?

電話の向こうで流奈が一拍、沈黙した。やがて、幽かな声が耳に落ちてくる。

「じゃあ、あんたのさっきまでの計画って……恩を仇で返すやつじゃない?」

「……」

――そう。間違いなく、そうだ。

水島三久は思いもしなかった。天野真司の周りに女の影が一切ないって調べが出ていたのは、あいつが隠すのが上手すぎただけだったなんて。

はぁ……。

三久は大きくため息をついて、もう一度ベッドへ倒れ込む。天井を見上げたまま、力の抜けた声で尋ねた。

「流奈、私……今からどうしたらいいと思う?」

「え……」

流奈は片眉を上げた。まさか三久が自分に答えを求めてくるとは思っていない。

だって流奈だって独り...

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