第52章 義姉さんは美人だ

池田守は頭を抱えた。どうやって不自然にならないよう、水島三久にこのドレスを脱がせて別のものに替えさせる?

車を走らせながら、ルームミラー越しに水島三久をじっと見つめる。名案は浮かばない。

――こうなったら、天野遊星に頼るしかない。

そう腹を決めた瞬間、池田守はメッセージを打ち込み、送信した。

一方、レストランでは。

天野遊星は同じテーブルの面々ににこやかな顔を向けたまま、何気なくスマホを滑らせる。そこに表示された池田守からの文面を見た途端――。

次の瞬間、笑みがすとんと落ちた。

これまで彼が心配していたのは、水島三久が場慣れしていなくて、歓迎会に安っぽい服で来てしまい、藤井愛奈...

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