第73章 まさに彼氏の頂点

「今週末のオークションに出るルビーのコレクション、あれは俺に回せ。確保しておけ」

池田守は思わずぽかんとした。天野真司が、目の前のギフトボックスを開けたからだ。

中に収まっていたのは、ルビーのジュエリー。見覚えがある。たしかエルオルの新作で、値も張る。

だが――真司が言った「ルビーのコレクション」とは、格が違う。

あれはアンティークの一式で、宝飾界でもおそらく一組しか存在しない代物だ。「破格の値段」と言っても大げさではない。

池田守はうなずいた。

「承知しました、若様。では……こちらはコレクション用に?」

「いや。三久にやる」

「……」

池田守の目が、ぎょっと見開かれる。だ...

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