第77章 まさか後悔したのか?

小川文美は、記念式典のイベントに行くって約束してたんじゃなかったの?

……まさか、今さら後悔した?

市川悠介は手にしていたファイルを車窓から差し入れ、声を落として言った。

「書類が1枚足りないよ。ちゃんと書き終えて、土曜に生徒会室まで持ってきて。俺、ずっと待ってるから」

「……今週の土曜からなんですか?」

水島三久は露骨に気が進まなさそうだった。

せっかくの土日休みなのに、学校で練習に駆り出されるなんて。だったら天野家の旧宅で問題集を回しつつ、ついでに天野真司でも眺めていたほうが――。

……って、何を考えてるの。

自分で自分に驚いて、水島三久は内心ぎょっとした。

天野真司な...

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