第96章 どうして家にいるの?

とくにさっきの市川悠介!どう見ても義姉さんに気があるだろ!

――絶対ダメだ。

水島三久は、天野遊星が話の途中でふっと黙り込んだのに気づくと、振り返って彼を見た。階段の踊り場で袖をつかみ、引き止める。

「……結局、何のためなの?」

引かれた瞬間、天野遊星は我に返った。

――そうだ。さっき、言いかけたまま止めたんだった。

遊星は切れ長の桃花眼を細め、にこっと笑う。

「もちろん、雨成大学の記念式典に乗っかって、いくつか話題を作ってトレンド入りさせるため。さっきの3人をデビューさせたいんだよ。……ただ、義姉さんまで会場にいるとは思わなかったけど」

水島三久は眉尻をふわりと上げた。ます...

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