第15章

原田明が彼女のために赤いドレスを選んだのは、タイムラインに投稿するためだった。こっそり野口雅子の写真を数枚撮って、うっとりと眺めていた。

「最高だよ!野口さん、お前が俺の友達じゃなかったら、絶対口説いてたよ!えっと...ただ、ある部分にパッドが必要かな!そのままだと小さすぎて、体型とバランスが取れてないよ!」原田明は下品に笑った。

野口雅子は歯を食いしばり、目を見開いて足を上げ、彼を蹴ろうとした瞬間、冷たい声が響いた。「スピリットは今や誰でも接客するようになったのか?」

熱心に迎えに行った部長たちと販売員たちは堀川純平の言葉に凍りついた。どういう意味だ?堀川社長は誰のことを言っているの...

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