第25章

いつも野口雅子たちが集まる会や団体活動があると、必ず人数を野口雅子のいわゆる「アシスタント」、彼らの大委員長である鈴木知也に報告することになっていた。

小林千佳の誕生日の話が出ると、野口雅子は姿勢を正して座り直した。「誕生日か!千佳ちゃんも20歳になったんだよね!」小林千佳の旧友として、野口雅子はこのことをかなり正確に覚えていた。

小林千佳は親密に野口雅子の腕に自分の腕を絡め、甘えるように頬を彼女の肩に寄せた。「そうなの、やっと20歳になったの!絶対盛大にお祝いしなきゃ!」

よかった、昨日の夜、雅子ちゃんは無事だった。そうじゃなかったら、明日の誕生日なんて気分じゃなくなるところだった。...

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