第43章

少女の拒絶を感じ、堀川純平は手を止め、額を合わせたまま、息を荒げながら言った。

「離してほしいなら離してやる。だが、武道クラスには二度と行くな。ヨガとダンスから二つ選べ。夜は俺が帰ってきたら残りの授業を教えてやる」

野口雅子は下唇を噛みしめた。この男はあまりにも横暴すぎる!

「わかった、選ぶわ。でも私にも条件がある」

堀川純平は選択権などないと言いかけたが、彼女の先ほどの言葉を思い返し、深く息を吸い込むと、胸の中の奇妙な感情を押し殺した。

「言ってみろ」

「ヨガだけ学ぶわ。それ以外は、全部いらない!」英語も高等数学も、彼女にとっては高度な拷問のようなものだった。

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