第130章 私は心に恥じることはない!

神谷承吾は、病床で顔色を失った須藤彩夏を見つめた。喉元までせり上がってきた言葉を、無理やり飲み込む。

立ち去る間際、どうしても堪えきれずに、もう一度だけ振り返った。

病室の扉が、そっと閉まる。

廊下。

神谷理恵は手を放すなり身を翻し、神谷承吾に容赦なく怒鳴りつけた。

「承吾、あんた頭おかしいんじゃないの? ねえ?」

声は抑えているのに、顔いっぱいの怒りと歯がゆさが隠せない。

「彩夏は今、死にかけて戻ってきたばかりなのよ。全身傷だらけで、あんなに弱ってるのに。ちゃんと休ませてあげるどころか、病室で大声出して、あんなこと言って追い詰めて……何考えてるの?」

「母さん! 俺は責めた...

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