第145章 手伝うのは不可能だ

宗野康平は藤原征士の指示を受けると、即座に動いた。

中央病院へ連絡し、救急の優先ルートを開通。医師の待機を手配し、須藤清美を搬送する救急車には専任スタッフをつけて、到着までの全行程を護送させる。

同時に、菅野家の出入口すべてを張らせ、菅野詩音の動きは逐一報告。ほんの一秒たりとも遅らせなかった。

藤原征士は警察と事件の引き継ぎを終えると、そのまま車を飛ばして病院へ向かった。

道中、神谷理恵に電話を入れる。

清美は見つかったこと、命に別状はないことだけを伝え、須藤彩夏には細かい話をしないよう釘を刺した。興奮して傷口を開かせたら取り返しがつかない。

電話口の神谷理恵は、言葉にならないま...

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