第150章 心の中で分かっているだろうか

菅野美雪の顔色が、瞬く間に変わった。勢いよく振り向き、菅野弘義を睨みつける。声が跳ね上がった。

「弘義! どういうことなの?! 国外に追い出すって何? 300万って何?! ちゃんと説明しなさい!」

菅野弘義は上着を脱ぐと、無造作にソファへ放り投げた。陰った顔のまま腰を下ろし、こめかみの痛みを押さえるように眉間を揉む。

そして、神谷承吾から突きつけられた条件を、包み隠さず語った。

言い終えるや否や、菅野美雪が爆発する。

「ふざけないで! どうして神谷承吾が、うちの詩音にそんなことできるの?! 子どもが分別なくて、ちょっと間違えただけじゃない!」

「そこまで徹底的に叩き潰す必要ある?...

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