第40章 妹が目を覚ました?!

神谷彩夏は返事をしなかった。顔をそむけ、下唇を噛みしめる。これ以上、声を漏らさないために。

神谷承吾はちらりと彼女を見ただけで、何も言わず手元の作業を続けた。

消毒。薬を塗布。そして清潔なガーゼで、掌を何重にも包む。痛みを与えないよう、指先の動きが異様なほど慎重だった。

掌を済ませると、彼は腰を折って足元へ視線を落とす。

白く細い裸足。だが足裏は目を覆いたくなる惨状で、まともな皮膚がどこにも見当たらない。細かなガラス片が、深く食い込んでいた。

神谷承吾の眉間に、さらに深い皺が刻まれる。

足首を掴む。触れた瞬間、氷みたいに冷たかった。

彼はしゃがみ込み、ピンセットで一片ずつガラス...

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