第42章 俺に頼めば、助けてやる

神谷彩夏は深く息を吸い込み、目を閉じたまま胸の内でそっと呟いた。

ごめんね、清美。お姉ちゃんのこと、恨んでいい。お姉ちゃんは――本当に、役立たずだ。あなたの仇も討てない。それどころか、あなたがいちばん大切にしていたネックレスさえ守れなかった。

お姉ちゃんに、今できることはひとつだけ。

あなたを、生かすこと。

私たち姉妹で――ちゃんと、生きていくこと。

神谷承吾は彼女の様子を見て、かすかに息を吐いた。

「永橋先生、ここは任せた。何かあったらすぐ報告しろ」

そう言ってから、神谷彩夏の肩をぽんと叩く。

「行くぞ」

……

車は別荘のガレージへ滑り込み、そのまま停止した。

神谷承...

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