第8章 彼女をしっかり「もてなして」

物音がした瞬間、神谷彩夏の心臓がどくんと跳ねた。小嶋健が手を止め、二人はほとんど同時に振り向く。

監視室の入り口に立っていたのは、神谷承吾だった。背の高い影が扉を塞ぎ、顔は陰りきっている。

その背後には警官が三人。視線は真っすぐ、彼女に突き刺さっていた。

まるで凶悪犯を見る目。

さっき胸の奥で必死にかき集めた、かすかな希望が、ぷつりと消えた。

神谷承吾は中へ入ると、ちらつくモニター画面に目を走らせ、次に当直の担当者へ視線を移した。

「どういうことだ」

担当者は状況を繰り返し説明する。

とくに強調したのは、そこだった。

「機械の故障じゃありません。近くで誰かが妨害してるんです...

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