第25章 周防宴久と何の関係があるのか

ハイヒールに白いワンピースで球を打ちに来るなんて、川瀬千茉くらいしかいない。

江口初姫も、それが川瀬千茉の仕業だと気づいてはいた。だが今は休憩室に閉じ込められてしまい、すぐに乗り込んで文句を言うこともできない。

今回は周防宴久に同行して取引先に挨拶へ来ただけで、そもそも自分の秘書は連れていない。

知り合いと呼べる相手も、周防宴久しかいなかった。

けれど――。

周防宴久は、初姫と音無真のややこしい関係を好まない。巻き込まれる気も、きっとないのだろう。

彼にとって初姫は、あくまで「仕事の相手」。最初から深く踏み込むつもりなどない――そんな距離感が透けて見えた。

そこで衣類を届けてほ...

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