第31章 周防宴久と縁を切れ

江口初姫は、さっき断ったばかりのこの二人が、よくもまあ恥ずかしげもなく会社のポストを寄越せと言ってくるとは思わなかった。

しかも、開口一番。

自分のそばで「秘書として働かせろ」と言うのだから呆れる。

江口初姫は最初、江口姫希が急にそんなに向上心を出してきた理由が分からなかった。だが次の一言で、すぐ腑に落ちる。

「どうせあんた、毎日周防グループに出社するんでしょ。ちょうどいいから私も一緒に行く。あんたが手に負えないことがあったら、私が片づけてあげる」

……なるほど。そこが狙いか。

江口初姫は鼻で笑った。

「自分の卒論すら買ったくせに、何を「片づける」の? 私の金で代筆でも雇うって...

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