第131章

原崎野矢 視点

社長室。

「現在、グループの大型案件がいくつか停止しています。広瀬グループが雇ったハッカーチームによる攻撃を受けたためです。ほかは特に――以上です」

担当者は報告を終えると資料を閉じ、こちらの指示を待つように顔を上げた。

「急な攻撃、だと?」

眉間に皺が寄る。俺は担当者を見据えた。

「どうして突然そんなことになる。広瀬グループが理由もなく、好き勝手に仕掛けてくるのか?」

担当者は首を横に振る。

「いえ……どうやら先に金原グループが手を出したようです。ただ、詳細までは……」

俺はスマホを手に取り、金原亜沙美に電話をかけようとした。

その前に、扉が勢いよく押し...

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