第136章

原崎野矢視点

俺が送ったメッセージに、広瀬妃菜はずっと返してこなかった。

そんなとき、オフィスのドアが控えめにノックされる。

「入れ」

返事をすると、俺が雇った探偵が姿を見せ、丁寧に会釈した。

「原崎様、追加で情報が取れました」

俺はスマホを机に置き、近づいてソファを指し示す。

「座れ。……で、何が出た?」

探偵は向かいに腰を下ろし、資料を取り出して差し出してきた。受け取って開くと、そこにはこのところの広瀬妃菜の動向がびっしり並んでいる。

仕事と日常の大まかな流れ以外は、誰と会ったか、どこへ行ったかまで、細部まで記録されていた。

その中で、俺の目を引いた項目がある。

資...

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