第22章

原崎野矢は終始、視線ひとつくれなかった。

壇上では広瀬有香が場を押さえ、新製品の正式な紹介に入っている。

けれど客席の反応は薄く、配信の盛り上がりも目に見えて落ちていった。

視聴者数はじわじわ減り続け、客席からは「見ていられない」と言わんばかりの溜息が、ときおり漏れる。

私は視線を落とし、スマホを取り出して短く送った。

【開始して】

ほどなくして、手配しておいた司会がマイクを持って登壇する。

広瀬有香の隣まで歩み寄り、にこやかに口を開いた。

「広瀬有香さん、ここまでのご説明ありがとうございます。皆さま、新製品の概要は掴めたかと思いますが、きっとまだまだ気になる点があるはずです...

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