第24章

周防治希は一瞬きょとんとして、顔を上げて私を見た。

私も彼女をまっすぐ見返し、一語一語、噛みしめるように告げる。

「あなた、私と一緒に戻って。父――広瀬正国の前で、林原武美と広瀬有香に指示されて書類を改ざんしたこと、私の飲み物に薬を入れたこと、それで発表会を潰そうとしたこと……全部、ありのまま話して」

周防治希は即座に首を横に振った。迷いなんて欠片もない。

「無理です! そんなことしたら、あの人たちに殺されます!」

「言わなくても同じよ。こっちには、あなたたちがグルになってた証拠がある」

淡々と言い切る。

「それに、父もあなたを許さない」

私は風が吹き抜けるみたいにさらりと続...

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