第76章

「妃菜! 広瀬妃菜! 頼む、俺が悪かった……本当に、心から反省してる!」

田村成川の声は泣き混じりだった。

「絶対に、あの動画だけは表に出さないでくれ! 親父と取締役会にバレたら終わりなんだよ! 俺の評判も、田村家の名誉も……全部、潰れる!」

その卑屈な懇願を聞いても、胸は一ミリも動かなかった。むしろ、笑いそうになる。

今さら怖くなった?

「認めるよ。前にお前を助けたのは、同情を引くための芝居だった! でも、あれはお前を取り戻したかったからで……俺はお前を愛しすぎて、頭がおかしくなってただけなんだ!」

田村成川はまだ言い訳を重ねる。

「昔、俺がお前にしてやったこともあるだろ? ...

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