第98章

痛い。腕が……痛すぎる。

皮膚も肉も、びりびりと引き裂かれるみたいで――まるで獣に噛みちぎられているようだった。

目を開けようとするのに、力が入らない。

耳元には、がやがやとした声が飛び交っている。

「傷が大きい、縫合が必要です!」

「急いで! 出血が多い、止血鉗子!」

知らない人たちの切羽詰まった声。医者……だよね。

病院に運ばれたの? じゃあ、原崎野矢は……?

「止まらないなら担当を替えろ! 一番いい薬を使え!」

「いつ目を覚ます? 縫っていい。だが傷跡は残すな。残したら――お前らの科ごと終わりだ!」

――原崎野矢の声。

いや、そんなはずない。

あの人が、こんな半...

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