第125章

白鳥遥は引きずり出された。

二人のSPが彼女の腕を掴み、最上階のエレベーターからロビーまで引きずり、自動ドアを抜けて、外の階段に突き飛ばした。膝と手のひらが同時に地面に着き、大理石の角が皮膚を裂いた。ひりひりと痛む。

悲鳴を上げる間もなかった。

周囲で足を止める人々。住人、通行人、警備員。誰かが振り返り、その視線には純粋な——同情など一切混じらない好奇心と、軽蔑が浮かんでいた。

遥は手のひらをつき、ゆっくりと顔を上げた。

黒いレクサスLSが車寄せから滑り出してくるところだった。

結城司が見えた。後部座席に座り、横顔をこちらに向けたまま、視線は車窓の向こう側に注がれている。彼女には落...

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