第14章

白鳥遥の顔色が、一秒もかからずに三度変わった。

 

驚愕。恐怖。そして素早く覆い被さってきた何か——計算と、確認と、押し込められた冷たい鋭さ。

 

凛は動かなかった。

 

そこに座ったまま、遥の手が震えるのを見ていた。床に砕け散った贈り物の箱を見ていた。あの女の喉が上下するのを見ていた。何かを言おうとして、何かを飲み込もうとして、その両方が喉の入り口でぶつかり合っている。

 


 

先に口を開いたのは、遥だった。

 

「あなた……どうして生きてるの」

 

問いではなかった。混乱した人間が思わず漏らした、剥き出しの本音だった。

 

自分が何を口にしたか気づいたのか、すぐに言葉を重ねた。

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