第16章

三日後、凛はチームを率いて株式会社肇点技研の撮影現場へ定刻通りに到着した。

 

プロジェクト責任者の杉本篤部長が、すでに入口で待っていた。凛が車を降りるのを見て、素早く歩み寄ってきた。

 

「Stella先生、お待ちしておりました」営業スマイルを貼りつけて、手を差し伸べる。「準備の方は?」

 

凛は握手を返した。「できています」

 

「それは良かった」杉本が背後を一瞥し、少し声を潜めた。「本日は新しい株主の方が撮影に立ち会われます。このプロジェクトをたいへん重視されていて、わざわざお越しになるとのことで」

 

凛は頷いた。それ以上は聞かなかった。

 

杉本の案内で廊下を進む。後ろでスタッフが機...

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