第7章

一言が、結城司の喉を完全に塞いだ。

彼は沈黙したまま、憔悴しきった凛の横顔を見つめていた。胸の奥に残っていた報復の残り火が、音もなく消えていった。

車が二十四時間営業の薬局の前に停まった。

結城司は降りなかった。運転手に低く一言告げるだけだった。しばらくして、白い薬袋が後部座席に置かれる。二人の間に、静かに落ちた。

凛は目を落として一瞥しただけで、手を伸ばそうとしなかった。

遅すぎた思いやり。虚飾の気遣い。高みから見下ろすような憐憫。そんなものは、いらない。

本当の傷はとっくに骨まで染みている。胃薬など、何も埋めてはくれない。

「子どもはどこに。」

感情を剥ぎ落とした声で、核心...

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