第73章

第73章 第148節——「私も傷ついている」

カーテンの向こうから差し込む朝の光は灰白色で、薄く、床に沿って広がっていた。

星野凛は眠れていなかった。

正確には、昨夜からずっと眠れていない。背中の疲労はすでに骨まで沈んでいた。胸の上に何かが乗っているような、重い、まだ冷めきっていない石のような重さがあった。陽太は左側で丸まって眠っていた。無防備な寝相で、片脚が布団の外へはみ出している。諒は右肩に寄り添い、呼吸は均一で深かった。

遠くから山手線の電車の音が届いてきた。かすかに、波のように。

通勤の時間が近づいていた。

凛はそっとふたりの手を自分の体から離し、起き上がった。足が床に...

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