第87章

窓の外で、風が唸り声を上げた。

木製の雨戸が「ガタガタ」と鳴り続けている。まるで外に誰かがいて、ひっきりなしに叩き続けているようだった。テーブルの上のラジオから声が流れてくる。アナウンサーの口調は、まるで天気予報でも読み上げるかのように、感情の起伏がなかった。

「大型台風特別警報。最大瞬間風速六十五メートル以上を観測。今後七十二時間以上にわたり、暴風域が当該地域にかかり続ける見込みです。外出は非常に危険です。屋内で待機してください……」

凛はベッドの端に腰かけ、そのラジオを見つめていた。

七十二時間以上。

三日間。

結城司と、この狭い部屋に、三日間。

頭の中でその言葉が一度だけ...

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