第129章議論すべきことが多い

六月

スコットが四半期報告についてだらだら話し続けるあいだ、私は落ち着かない気分のままペンの端を歯でかじっていた。言葉は耳に入っているのに、まるで頭には届いていない。少なくとも、彼が期待しているような意味ではひと言も聞いていなかった。私の頭の中は、それどころではなく、計画でいっぱいだったのだ。

スコットがほんの五分でも黙ってくれさえすれば、私はさっと飛び出してトビアスを見つけ、いわゆる「交際」の第一段階を始められるのに。もちろん、偽の交際だ。目的は? エルメス・グランデに、すべてを後悔させること。嫉妬させ、混乱させ、できればあの仕立てのいいスーツと冷たい視線の奥に隠しているものを、ついに白...

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