第13章深夜電話

六月

音楽がうるさい。ばかみたいにうるさい。脾臓まで震えるんじゃないかってくらい、うるさい。

そう、みなさん。私はいまクラブにいる。

今夜、慰めを求める場所に、ここを選んだ。

だってどうやら、脳みそを黙らせるのに必要なのはテキーラと騒音だけらしいから。

濡れた夢が、現実味を帯びすぎてきている。しかもタチが悪いのは――

私がそれを気に入ってるってことだ。

そこが問題。

だから私はここにいる。「外の空気を吸う」ってやつをしてるわけで、私の辞書ではテキーラを三杯あおって、自分の名前を忘れかけることを意味する。

明日の仕事はどうするんだ、って?

朗報。グランデ氏は「役員の業務休暇」とかい...

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