第148章間違い—2

六月

ゆっくりと、私の目がレイラの目を捉える。

全身が小さく震え、両手は腹へと飛び、唇はかろうじて形を保っているだけだった。

「いや……」

レイラが息を漏らすように言う。ひび割れた声だった。

どうやってここまで来たのか、自分でもよくわからない。ついさっきまで私たちはアパートにいたはずなのに、次の瞬間には空から放り出されたみたいに病院のロビーへよろめき込んでいた。頭がまるで追いつかない。何もかもがただ……悪いほうへ、重いほうへ、速いほうへと転がり続けている。私が理解するより先に。

レイラは私の隣に座り、膝の上で手を震わせながら、必死で自分を保とうとしていた。その姿が痛々しくて見て...

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