第206話プリティ・ゾンビ

♡ レイラ ♡

こんなの、冗談に決まっている。

悪趣味で、ねじくれた冗談だ。

「よう、レイラ」

トビットの低い声が、ぐるぐると渦巻いていた思考から私を無理やり引きずり出した。

ドアが大きく開く。

私は鋭く息をのんだ。そのとき初めて、自分がずっと息を止めていたことに気づいた。胸の奥で心臓が肋骨を打ちつける。私は彼を見つめた――見知らぬ男の身体に乗った、トビアスの顔を。

「わ、私……」喉が塞がる。私は無理やり言葉を押し出した。「冗談でしょう? これ、悪ふざけなんでしょ。そうに決まってる」

「レイラ、あなた」ミラー夫人が震える声で口を開く。「私たちは――」

「これは冗談じゃない」

...

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