第21章イライラ

ジューン

「ジューン、大丈夫? クリスが異動の可能性のことを話してから、ずっとサンドイッチを見つめたままじゃない」リアの声に、私ははっとして思考の底から引き戻された。

「え? なに?」私はまばたきをして、無理やり笑みを顔に貼りつける。「あんまりお腹が空いてないだけ」

今の私にとって、空腹なんていちばん遠いものだった。だって、ほんの数日前に一瞬だけ特別な時間を共有した相手――私の上司が、まるで消し去るべき失敗作みたいに、私を自分の視界から追い払おうとしていると知ったばかりなのだから。

どう受け止めればいいのかもわからない。

ただ……言葉が出ない。

彼の侮辱なら耐えられる。あからさまな屈...

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