第211章プライバシーの喪失

♡レイラ♡

目を見開いた。信じられないという思いが、まっすぐ混乱へ、恐怖へ、そして怒りへと叩きつけるように押し寄せてきた。

「トビアスがあなたにそうしろって言ったの?」思わず吐き出した。「ふざけてるの? 冗談でしょ。ほんと最悪」

私はカインを思いきり突き飛ばし、よろめきながらベッドを降りた。心臓は痛いほど激しく打っていた。「嘘でしょ……」溺れるみたいに空気を吸い込みながら、あえぐように言う。「薬でもやってるの? どうかしてるわ」声が抑えようもなく高くなる。「あなた、私を誘拐したのよ。ニューヨークまで!」

彼は静かに立ち上がった。あまりにも落ち着き払っていて、まるでこんなこと日常茶飯事だ...

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