第214章よくもそんなことができるの?

♡レイラ♡

指先で冷たい大理石の壁をなぞりながら、ゆっくりと廊下を進んだ。見上げれば、そびえ立つ絵画と金縁の装飾が目に飛び込んでくる。

ここ、正気じゃない。

食事のあと、カインを探し出して答えを要求するつもりだった。誤魔化しじゃない、ちゃんとした答えを。あいつが熟練の嘘つきみたいにひらりひらりと避け続けてきた、あの答えを。けれど寝室を出た瞬間、あまりにも現実離れした光景に気を取られてしまった。

天井だけで、私のアパート丸ごと収まりそうだ。

ジューンがここにいたら、きっと発狂してる。インテリアが大好きだったから。花瓶やシャンデリアの細部まで拡大して、もう百枚は写真を撮っているはず。

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