第221章グラントの食肉処理場

♤ケイン♤

車が走るたび、街の灯りが窓の外を筋になって流れていく。だが俺の視線は、何度も彼女のほうへ引き戻される。

レイラは俺の隣に座り、指をきちんとバッグの上で組み、まるで毒蛇の巣ではなく舞踏会へ向かうみたいに肩をしゃんと張っている。仮面はまだ顔につけたままだ。屋敷を出てからずっと。

外せと言った。

二度も。

なのに、外さなかった。

それでも、その仮面越しに高揚はだだ漏れだった――明るくて、無防備で。彼女は外の景色を見て、次に俺を見て、また窓の外へ視線を戻す。門限を破って抜け出した子どもみたいに。そんな様子に、俺の顎はきつく強張る。

グラント・ホールは、現実に姿を現すより先に、...

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