第224話セックスしないでください

♡レイラ♡

ゆるやかでけぶるようなジャズの旋律がホールを漂い、甘い誘惑と警告の気配を濃くまとっていた。

音楽がゆっくりになるにつれ、ホセの手が私の腰を締めつけた。その指先は、まるで私が最初から自分のものだとでも言いたげに食い込んでくる。

私は無理やり笑みを作り、顎を上げた。けれど胸の内では、もうとっくに悲鳴を上げていた。

この男には、敬意というものがまるでない。

まるで人でごった返したクラブに閉じ込められて、見ず知らずの男が好き勝手に触れていい権利でもあると思い込んでいるみたいだった――ただ今回は、ジュンやケイラが駆けつけて私を引きはがしてくれることはない。

誰も来ない。

私ひと...

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