第227話殺して、レイラ

♡ レイラ ♡

電子音の鳴る音で目が覚めた。

最初は、夢の一部だと思った。何もかもが遠く、霞んで感じられる、音が波のように寄せては引いていく、あの奇妙な夢のひとつだと。けれど次の瞬間、その匂いが鼻を突いた。

無菌的で、鋭くて、苦い。

病院はいつだってこんな匂いがする。

まぶたは鉛のように重く、誰かに糊で貼りつけられたみたいだった。ようやくそれを開けたとき、光が頭の奥に突き刺さり、止める間もなく喉からかすかなうめき声が漏れた。

ここは……どこ?

白い天井。白い壁。透明な管。いくつものコード。

病院。

胸の奥で恐怖がうごめいた。弱々しく、今にも消えそうな炎のように。

最後に覚え...

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