第231章体を暗記する

♡レイラ♡

ゆっくりと目を覚ました。

何もかもがぼやけていた。頭は鉛のように重く、胸は締めつけられている。何日も、止まらないまま泣き続けていたみたいに。深く息を吸おうとしたけれど、出てきたのは弱々しく、途切れ途切れの呼吸だった。

ここ……ここはどこ?

少しずつ目が慣れてきて、私はベッドに横たわっているのだと気づいた。

自分のベッドではない。

恐怖が一気に込み上げた。

起き上がろうとした、そのとき。手首に何かが引っかかる。

私は固まった。

心臓が底へ落ちた気がした。

視線を落とすと、細い赤い紐が手首に、やさしく、それでもしっかりと結ばれていた。紐は私の脇へ伸び、その先で――

...

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