第234話それは彼女だからですか?

♤レイラ♤

虫を弱々しくはたいた。腕は鉛みたいに重く、体もまだだるい。それからカインのほうを向き、何か言ってくれるのを待った。

だが、彼は何も言わなかった。

ただそこに立ち尽くし、虚空を見つめている。顎がきゅっと締まり、言葉を噛み殺しているみたいだった。

「……カイン?」私は囁いた。

彼は瞬きをして、まるで催眠からはっと戻ったように言った。「レイラ……食事をして、少し休んだらどうだ」

私はわずかに眉をひそめた。

どうして、こんな態度なの?

よそよそしくて、慎重で、それにほとんど……罪悪感すら滲んでいる。

私のことが見抜かれた?

あの夢から目覚めて以来、無理やり自分に貼りつけ...

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