第25章ミス・セクレタリー

ジューン

ここは……どこ? 何もかも、ぼやけている。

ピッ。ピッ。ピッ。

待って――これ、心拍モニター?

やばい。私はぱちっと目を開け、勢いよく上体を起こして、左を見た。

ここ……病院?

でも、病院には見えない。雑誌で見るようなお金持ち向けの部屋みたいだ。壁はクリーム色で、ベッドは高さを調整できるうえに金色の手すりまでついている。花束なんて、たぶん私の持ってる服全部より高い。

なるほど――病室ではあるんだ。ただし……超高級仕様の。富豪を釣るために私立病院の広告で使われる、ああいうやつ。

あ、いた。グランデさん。

彼はそこに、まるでいまいましい彫像みたいに座っている。自分の部下...

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