第60話思いのまま彼女とセックスしろ

「うわあ、すごい……おうち、綺麗ね」ジューンが声を弾ませる。リアと一緒に俺を支えながら中へ入ってきて、目をまるくした。

俺は生返事にうなずく。彼女の言葉なんて、ほとんど耳に入っていない。頭の中は、三十分前に届いたあの写真に貼りついたままだ。

ぼやけているのに、決定的にわかる一枚。あの忌々しいクラブで、俺が彼女のグラスにロヒプノールを滑り込ませているところ。

その下に添えられた文面――誰にも一言でも漏らしたら、彼女に送る。

ちくしょう。どうしてこうなる?

昨夜は、完璧にいくはずだった。

「じゃあね」リアがバッグを掴む。「ふたりのラブラブさんは、あとはご自由に。何かあったら電話して」

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