第69章証明して

エレベーターの扉が背後で閉まり、腹を殴られたみたいに低く短く唸った。まだ脈打っている。硬く、苛立つほどに。ズボンの縫い目に押しつけられて、今にも裂けそうだ。

「くそ……」歩きながらポケットに手を突っ込み、廊下を突っ切る。視線がこちらに向き、挨拶のざわめきが起こる。だが、そんなものは一言も耳に入らない。感じるのは彼女だけだ。香水の匂いがまだ肌に残り、押さえつけたときの柔らかな息、胸先をかすめただけでスカートの下がきゅっと締まったであろう感触が、執拗に脳内をよぎる。

あんなふうに当たるべきじゃなかった。職務に反するし、無謀だ。理性を手放すつもりなんてなかったのに、あのエレベーターで彼女が口を開...

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